【節約家計簿】給付型奨学金の申請を検討しよう (2/2ページ)

 また同社は「幼児教育支援制度」として、未就学児に対するサポートも実施。病気で保護者を失った未就学児(25年4月2日から28年4月1日生まれ)に対して、ベネッセコーポレーションの教材「こどもちゃれんじ」を最大で3年間無償提供するほか、進級お祝い金を年間3万円支給。さらに小学校入学時、入学記念品としてランドセルを贈っています。

 次に紹介するのは、アフラックが実施している高校生向けの給付型奨学金制度。7年に創設され、30年度までに2641人が利用しています。がんで保護者を亡くしたお子さんを対象とした「アフラックがん遺児奨学金」と、小児がんで闘病した経験を持つお子さんが対象の「アフラック小児がん経験者奨学金」の2つの制度があります。給付は高校在学中の最大3年間で、金額は月額2万5千円、年間30万円になっています(30年度奨学生実績)。

 昨年度、がん遺児奨学金に応募した329人のうち、約9割が母子世帯。応募者1世帯当たりの平均所得金額は76万円と、かなり低い水準になっています。また小児がん経験者の約3割は、現在も継続的な治療を受けているとのこと。ちなみに昨年度は、がん遺児奨学金で約2倍、小児がん経験者奨学金で約4倍の倍率になりました。31年度の募集は11月1日にスタートする予定で、両社とも保険に加入していなくても応募できます。

 (ファイナンシャルプランナー 畠中雅子)