「女性自衛官」活躍の場拡大 慢性的な隊員不足、政府方針を反映 (2/3ページ)

 陸海空自衛隊の運用を担う統合幕僚監部では、海自と空自の女性自衛官が要職に就いている。陸自でも、約700人の部下を率いる後方支援連隊長などの幹部から戦闘ヘリコプターのパイロットまで、幅広い分野で女性が活躍する。戦車を操縦することも可能だ。

 ヘリコプター搭載型護衛艦「いずも」など4隻で編成され、隊員約1000人が所属する海自第1護衛隊のトップも女性が務める。潜水艦で働けるようになれば、自衛隊で女性の配置制限が残るのは、陸自の有害物質を扱う現場部隊と、粉じんが発生するエリアで活動する部隊のみとなる見通しだ。防衛省はこうした部隊について、母体保護の観点から、労働基準法の女性の就業制限職域に当たるとしている。

 女性自衛官が要職に就き、現場の最前線に立つのは、政府の重要課題「女性活躍推進」を反映させるとともに、隊員不足を補う側面もある。

 防衛省によると、自衛官は今年3月末現在で、定員24万7154人に対し充足率は91.8%。実際に働いている現員は22万6789人で、うち女性は1万4686人にとどまり、全体の6.5%にすぎない。

 防衛省は自衛官の採用年齢の上限引き上げや定年延長を検討しており、幹部は「幹部を含め女性の登用が急務だ」と語る。同省は30年までに女性の割合を9%以上にするのを目標としている。

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