自民党は25日の政調審議会で、資料のペーパーレス化やデジタル化を進めるため、タブレット端末を初めて導入した。岸田文雄政調会長が進める政調改革の一環で、出席者はタブレットを使って、審議する法案の内容などを確認した。
タブレットを導入して紙の資料を減らすことで環境保護や経費節減のほか、職員の負担軽減につなげる狙いがある。
岸田氏は審議会の冒頭、「(自民党は立党)63年だが、党内に定着することになれば、きょうは歴史的な日だったと振り返ることになる」とタブレット導入の意義を訴えた。また「党としてもデジタル化、ペーパーレス化に率先して取り組む気概や姿勢を持つことは重要だ」とも述べた。
自民党はこれまで、一部の会議でタブレットを使用していたが、政調審議会で本格的に導入したのを機に各部会などにも広げていきたい考えだ。岸田氏は「会議の進め方とか、資料の作り方とか、工夫しないといけないことも出てくると思う。戸惑うこともあるかもしれないが、協力をよろしくお願いします」と呼びかけた。