秋の瀬戸内7200人疾走 サイクリングしまなみ

ゴールに向け海岸沿いを走る「サイクリングしまなみ」に参加したサイクリスト=広島県尾道市
ゴールに向け海岸沿いを走る「サイクリングしまなみ」に参加したサイクリスト=広島県尾道市【拡大】

 広島県尾道市と愛媛県今治市の間を7本の橋で結ぶしまなみ海道(西瀬戸自動車道)を走破する国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ2018」が28日、開かれた。海外からの参加も含めた約7200人が出走。最長約140キロの往復コースなど7コースに分かれて、秋晴れの下でさわやかな汗を流した。

 しまなみ海道は、自動車道の橋に併設された自転車歩行者道を走って瀬戸内海を渡ることができ、多島美の景観などから“サイクリストの聖地”と称される。大会は、このサイクリングコースの魅力を国内外に発信しようと、広島、愛媛両県、尾道、今治両市などが平成26年に初開催。本大会は4年に1回で、今回が第2回となる。

 通常は自転車が乗り入れられない高速道路部分を、自動車を通行止めにして走るこの大会でしかできない体験が魅力。参加申し込みは全国47都道府県と海外23カ国・地域からあり、海外からのエントリーは全体の1割近くを占めた。最年少は参加資格下限の小学校4年生で、最年長は83歳だった。

 尾道側からスタートするコースが今回初めて設けられ、スタート会場の向島運動公園では参加者でもある尾道市の平谷祐宏市長、台湾・自転車新文化基金会の羅祥安会長、元サッカー日本代表の岡野雅行氏がスタートを合図。千人あまりが約30人ずつのグループに分かれ、午前6時15分から1分間隔でスタートした。

 今治側からスタートした片道コースには、スポーツ庁の鈴木大地長官や広島県の湯崎英彦知事、愛媛県の中村時広知事、岡山県の伊原木隆太知事、キャロライン・ケネディ前駐日米大使らも出走した。

 約70キロを走りきり、尾道側のフィニッシュ会場に到着した3人の知事は「3県とも西日本豪雨で大きな被害を受けたが、国内外から参加してくれた人たちの笑顔で元気づけてもらうとともに、観光には支障がないことを発信できた」と話した。