血液で脂肪肝判定実用化へ 聖路加大と島津製作所

 聖路加国際大(東京)と島津製作所(京都)は、肥満や糖尿病の人に多い「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」かどうかを判定するのに使える血液中の物質を特定した。

 健康診断などで調べれば早期発見できるようになり、肝硬変や肝臓がんに悪化するのを防げる可能性があるという。島津製作所は2020年の臨床応用を目指す。

 NAFLDは飲酒量が少ないにもかかわらず、肝臓に脂肪がたまる病気で、進行すれば肝臓がんになる恐れがある。

 原因として生活習慣病との関連が指摘されており、日本には1000万人以上の患者がいるとされる。

 診断には超音波検査や肝生検などが使われるが、手間と費用がかかりすぎる点が課題となっている。

 今回、聖路加国際病院で15~16年に人間ドックを受けた3733人の血液を採取して分析。NAFLDと診断された826人の患者は「グルタミン酸」などの70種の物質の量が健常者と異なることが分かった。