栃木県東部を管轄するJAはが野は30日、農作業の合間の間食「こじはん」向けの食品などをそろえた移動販売車「わいわいはが野号」の出発式をJAはが野本店(同県真岡市八條)で開いた。農作業中に買い物の手間を省き、効率よくできるよう、巡回する移動販売車で、本格的な運行は11月1日、同市二宮地区をモデル地区に始まる。
「こじはん」は北関東や東北地方の方言で、間食やおやつのこと。移動販売車は同JAの組員宅や農繁期の畑などを回って弁当やパン、菓子、飲料など昼食、こじはん向けの商品を中心に販売する。二宮地区は栃木県特産のイチゴ栽培が盛んで、冬に向けて収穫が本格化することから、まず同地区での巡回を始める。
出発式でJAはが野の黒崎宣芳(のぶよし)組合長が「組合員の生活の質を高めることが目的。昼食、こじはん向けに商品を絞り込んだ。まず1台で運用し、200軒を定期的に訪問するが、台数を増やすことも検討する」と述べ、出席者らとテープカット。わいわいはが野号が同JA本店を出発した。