生命保険各社が医療機関などと連携し、健康づくりを後押しするサービスに力を入れている。独自に血液検査を実施したり、手厚いがん検診の機会を提供したり。主に保険加入者への特典だが、誰でも参加できるイベントもあるので、生活習慣の改善に役立てたい。(玉崎栄次)
ウオーキングイベントに1500人
「体育の日」の10月8日、埼玉スタジアム(さいたま市)で、明治安田生命保険が開催したウオーキングイベントには約1500人が参加。サッカーJ1・浦和レッズで活躍した元日本代表の鈴木啓太氏や現役選手らゲストとスタジアムの周囲約8キロを歩いた。
来年1月からは、全国の支社を会場に地域の人が血液検査などを受けられる「セルフ健康チェック」も始める。看護師らの立ち会いの下、来場者自身が採血し、その場で検査結果を教えてもらえる。病院を受診すべきかなどの助言も受けられる。全国で年約200回の開催を目指すという。
超高齢化社会の到来を受け、生保業界では、健康な人を優遇する「健康増進型」の保険が増加。同社の大西忠専務執行役は「今後、健康的な顧客の囲い込みが加速する可能性がある」と指摘する。その背景について、大西氏は「顧客の健康維持や改善だけでなく、社会保障費の抑制に貢献し、自社の収益力をも向上させられる『三方よし』のビジネスモデル構築を目指すため」と語る。