「道路課金」高いハードル 鎌倉市の渋滞解消なるか 地元合意がカギ (1/3ページ)

休日の鎌倉市内は常に渋滞が起きている状況だ
休日の鎌倉市内は常に渋滞が起きている状況だ【拡大】

 年間2千万人を超える観光客が訪れる神奈川県鎌倉市。国内有数の観光都市を悩ませているのが、休日を中心に発生する交通渋滞だ。渋滞緩和の“切り札”とされるのが市内に流入する自動車に課金する「課金型ロードプライシング」制度。松尾崇市長は2020年東京五輪・パラリンピック開催に伴う観光客増を見越して、「平成32(2020)年までの実施を目指す」とするが、関係省庁や近隣自治体との協議は進まず、ハードルが高いのが実情だ。国内初の道路課金の行方は不透明さを増している。

 10月中旬の日曜日正午ごろ、鎌倉市中心部のJR鎌倉駅付近から同県藤沢市の江の島近くを通過して同市中心部に向かうなか、渋滞に巻き込まれた。

休日は速度半分

 普段なら20分程度で到着するはずが、この日は約40分の道のりだった。住民にとってはちょっとした買い物に行くにも、渋滞が大きな足かせになり、正直疲れたというのが実感だ。

 鎌倉市内の寺社でアジサイが見頃を迎える観光シーズンまっただ中の6月、国土交通省が市内を走行する自動車の渋滞状況を調査したところ、休日の市内中心部では平均時速18.1キロで、神奈川県平均(同34.7キロ)の約半分に落ち込んでいることが分かった。急ブレーキの回数は周辺地域の3、4倍に上り、さらに交通事故の発生件数は県平均の2倍以上に及ぶなど、市民に対するしわ寄せが顕著になっていることも判明した。

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