俳優・佐々木蔵之介さん 父を亡くし…50歳、終活を意識 心に残った「先祖を大切に」 (2/2ページ)

佐々木蔵之介さん(須佐一心撮影)
佐々木蔵之介さん(須佐一心撮影)【拡大】

 以来、父は「次のドラマは何ていうんや」と、私の出演作のタイトルを聞いてくるようになりました。「ハンチョウ」というお酒もできました。ただ「悪意」というドラマに出たときは「それはあかん」と。

 父は28年10月に亡くなりました。佐々木酒造は弟が継いでくれています。

代々のお墓に

 実は、父が亡くなってから、自分の終活についても少しずつ意識するようになりました。私は結婚していないので、生命保険の受け取りはどうするか、などを書き残しておいた方がいいな、とか。もっとも、考えるだけで全然実行していないですけどね(笑)。

 お墓は京都市内のお寺に佐々木家代々のお墓があって、私もそこに入るつもりです。

 子供のころ両親とお墓参りに行って、「先祖を大切にしなさい。いいかげんにしていたら、自分がお墓に入ったとき、いいかげんにされるよ」と教えられました。そのことがすごく心に残っています。

 先日までフジテレビ系のドラマ「黄昏流星群」に出演していました。ラブストーリーは初めてだったので、いろいろと学ぶことがありました。ドラマは中高年の切ない恋愛を描いた物語でした。恋愛なんて過去のものと思っていた主人公たちに、ある出会いがあって、「こんな気持ち、忘れていた」と気づく。それはいわば不倫なのですが、そこにある感情はとてもピュアなものなのだと感じました。(「終活読本 ソナエ」2018年秋号から)

                   

【プロフィル】佐々木蔵之介

 ささき・くらのすけ 俳優。昭和43年、京都市生まれ。神戸大農学部卒。平成12年、NHK連続テレビ小説「オードリー」で注目され、18年に「間宮兄弟」で映画初主演。日本アカデミー賞優秀主演男優賞(27年、映画「超高速!参勤交代」)など受賞多数。