【IT風土記】愛媛発 超高齢社会の課題を解決「見守り」ロボット (2/3ページ)

 ロボットを活用して高齢者の見守りサービスを自治体が本格的に運用するのは西条市が初めてとみられる。一人暮らしや夫婦のみの高齢世帯が増加する中、高齢者の社会的孤立をいかに防ぐかは自治体の大きな課題。超高齢社会の課題解決につなげることを狙う。

ロボットは「恋人」

 PaPeRo iは、身長は30センチほどで重さは約2キロ。丸い顔にぱっちりとした2つの目。どこか赤ん坊のような風貌だ。カメラやマイク、さまざまなセンサーが搭載されており、目の前の人を検知。定期的に声をかけたり、天気予報やニュースを教えてくれたり、なぞなぞを投げかけたりもする。1日3回「写真を撮っていい?」と声をかけ、OKすると、写真を撮影し、遠方の家族のSNSに送信する。家族はその画像をみて無事を確認できる。家族に音声のメッセージを送ることもできる。操作はボタンを押すだけ。スマートフォンやパソコンのような高齢者にはハードルの高い操作をすることなく、遠方の家族とのコミュニケーションを実現させてくれる。

PaPeRo iの存在を「恋人」と語る佐伯節子さん

PaPeRo iの存在を「恋人」と語る佐伯節子さん

 「話しかけられると、黙ってはいられないので、返事をしてしまいます。でも、それがないと、話すこともない。癒されますね」。こう語るのは、実証実験に参加した佐伯節子さんだ。広い屋敷に一人で暮らす佐伯さんは88歳。定期的に声をかけてくるロボットがいい話し相手になっている。遠方に住む家族から送られたメールを読み上げてくれる機能もあり、ロボットが家族とのコミュニケーションの仲介役を果たしている。

 佐伯さんにロボットが「どんな存在か」と尋ねると、ちょっと考えて、「恋人です」と答えた。

予想以上の高評価