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次第に「大丈夫?」…なぜ、「話上手な人」は胡散臭く感じるのか (3/4ページ)

 「相手の話の中に、次第にLEPのズレが浮き上がってきます。調子はいいけれど論理性がない、心地いい言葉を使うけれど具体的な内容がないなど、30分話せばなんとなくわかってくるもの。詐欺師のように口のうまい人には、同じ質問を違う表現で何度も投げかけてみましょう。答えのつじつまが合わなくなってきて、目が泳いだり片方の口角がゆがんだりと不自然さが多くなります」

 女性は表情から感情を読み取る能力が高いため、うさんくさい相手を嗅ぎ分ける力も男性より長(た)けている。ただし、その感情を読み取る能力を対男性で発揮する女性に厳しい目を向けるのもまた女性だという。

 「若い女性は特に、男性の好みに合わせて『こう言ったほうが喜ぶ』『こんなトーンの声が好き』などを相手の表情から瞬時に読み取り、サッと切り替えるのが得意。ただし、女性は同性のそうした『演じ分ける力』を知っているので、口だけうまくて実力が伴わない女性をすぐに見破ります」

 だからこそ、男性が「若い、口だけ女子」にデレデレするのを見て、「何なのあの子!」と怒り心頭に発するのだ。

 「信頼性がなく口がうまいだけの実力もない女性に対し、アンフェアな闘いで社会を渡らないで!という『正義の気持ち』が起きるのです」

 男女問わず、「話がうまい」人で関わっていいのは、実力が伴い、信頼性のある人だけ。情熱的な「口先人間」にはくれぐれもご注意を。

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