【ローカリゼーションマップ】米国と欧州を同一視してないか? 日本の企業人に「忘れ去られた視点」 (2/3ページ)

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 米国の多くのビジネス本に書かれていることは、ビジネス上、極めて実践的である。だから日本の読者にも受け入られやすいのだが、それだけだとビジネスありきで、人間という存在が遠くなることがままある。

 欧州の人々も米国の人々もとても似たこと、いや、表面上同じことを語っているように見えることは多い。しかし、もともと視野のなかに人間が占める範囲が欧州は広い。GDPR(EU一般データ保護規則)のようなルールが生まれる背景だ。

 そして北欧と南欧の違いについても触れる。

 「スウェーデンはデモクラシーを死守する必要がある。なぜなら気候の厳しさが近隣コミュニティの協力を必須としたからだ。今の時代はかつてとは状況が異なるが、それでも地域コミュニティを重視する傾向は変わらない。しかし、イタリアは気候が温暖だから、家族とのつながりをベースにしたコミュニティの広がりを基本とすることになる」

 異なった事情を大きくまとめているのが欧州連合である。

 ベルガンティがこうした内容を話すと、どこでも耳を傾けている人の表情がサッと変わる。初めて聞く話題ではないかもしれないが、日本のビジネスパーソンの間で「忘れ去られていた視点」であることは明らかである。

 テクノロジーとビジネスの言語だけで頭が一杯なのだ。

欧州の文化に対して日本のビジネスパーソンに苦手意識が強いのは…