横浜で2つのロープウエー案 桜木町駅-新港ふ頭 東京五輪前に開業へ (3/3ページ)

横浜にロープウエーが整備されたイメージ図。みなとみらいの景観を楽しみながら移動できる(横浜市提供)
横浜にロープウエーが整備されたイメージ図。みなとみらいの景観を楽しみながら移動できる(横浜市提供)【拡大】

 横浜駅東口と再開発が進む山下ふ頭を結ぶロープウエーの構想案を提案したのは、YNP(藤木幸太社長)など一般社団法人「横浜港振興協会」を代表する共同体。YNPは同市を中心として港湾施設の管理・運営などを行う会社で、藤木企業(同)、小此木(小此木歌蔵社長)、川本工業(川本守彦社長)、横浜岡田屋(岡田伸浩社長)の計4社が出資している。横浜駅東口から市中央卸売市場、新港地区、山下公園・山下ふ頭をつなぐ。

 再開発が予定される山下ふ頭は客船1、2隻の着岸が可能になり、着岸した客船をホテルとして使う計画もある。ロープウエーができることで、観光客誘致につなげる狙いもある。

 同局によると、現状はまだ検討が進められている段階といい、具体的な内容については今後、協議をしていくとしている。

 【新港ふ頭】

 開港160年を迎える横浜の内港地区のほぼ中央に位置し、明治後期から大正期に建設された埠頭。総面積は37・4ヘクタール。横浜市は、横浜みなとみらい21地区全体を一層活性化させようと、新たに「新港地区客船ターミナル」を整備している。同ターミナルは地上5階建て、延べ床面積約3万300平方メートル。10万トン程度までの国際クルーズ船が発着でき、CIQ(税関、出入国管理、検疫)施設のほかに、ホテルや商業施設などを備える。