治療期に人生の節目、苦悩する15~39歳のがん患者「AYA世代」 (2/2ページ)

 石田部長は「がんを周囲に公表することを望まない人もいる。その人その人に合った対応や応援の仕方を考え、接することが重要だ」と話す。

 こうした状況を受け厚生労働省は昨年3月に策定した「第3期がん対策推進基本計画」の中で、初めてAYA世代のがん対策強化に言及。静岡がんセンターだけではなく、大阪市立総合医療センター(同市都島区)にも昨年4月に専用病棟が開設されるなど、AYA世代のがん患者への支援は徐々に広がっている。(久保まりな)