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デザイン文化を構築するリーダーシップとは? 国ごとに異なる“成熟度” (1/3ページ)

安西洋之
安西洋之

 先月後半、リトアニアのカウナス工科大学デザインセンター長のルータに対する博士論文審査会を見学した。無事、彼女はミラノ工科大学で博士号を取得したのだが、彼女の論文を読んで思うことが多々あった。(安西洋之)

 ルータについては、これまでに2回書いている。「リトアニアのデザインを日本で語る意義 ビジネスパーソンの好奇心も引き出す」と「審美性だけでなく『美意識』を育てよ デザインの考え方で社会変革目指すリトアニア」である。

 彼女はバルト三国の1つリトアニアで生まれ育った人であり、リトアニアは1990年に旧ソ連から独立して以降、いまだ新しい社会をつくるのに楽ではない道程を辿っている。

 ルータは母国のためにどういう貢献ができるか?という自問自答から、毎週博士課程の授業のためにリトアニアからミラノに通う生活を数年前に始めた。

 リトアニアはEU加盟国であるが途上国としての位置づけにあり、そこでルータは自身の生きる道をも探っている。

 その結果、論文では、社会を変革していくにあたりデザインの活用が有効であり、デザインのエキスパートではない人間がデザイン文化にどう関与していくかを検証している。

 とても中身の濃い内容だ。何よりも研究に力があり意味がある。

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