近ごろ都に流行るもの

おなかから全身元気に 「老舗の整腸薬」で悩み解消 (2/3ページ)

 同社の整腸薬「新ビオフェルミンS」(1日9錠目安、350錠入り2322円など)は、代表的な善玉菌である乳酸菌のビフィズス菌、フェーカリス菌、アシドフィルス菌が主成分。大正6(1917)年に腸チフス予防などを目的に発売されて以来、時代環境に応じて配合を変え、1世紀以上にわたり服用されてきた。売り場では腸活関連本と並んで、歴代の薬瓶が展示されている。

 「縮小する便秘薬市場に対して、整腸薬市場は伸びている」と、ビオフェルミン製薬マーケティング部の高橋蘭さん。セミナーでは、おなかを指で「の」の字に刺激する腸もみマッサージを指導。参加者の40代郵便局窓口勤務の女性は「ストレスがすぐにおなかに来ますが、急に席を外してトイレに行くのも難しい。普段から整えておきたい」。

 同社には「受験時に使って、今でも緊張する日のお守りになっている」「環境が変わると便秘になるので、必ず旅行に持っていく」などの声が寄せられているそうだ。

 「医薬品として『菌が生きて腸に届く』ことが強み」と高橋さん。善玉菌を含む健康食品もさまざまに商品化されているが、「ものによっては、流通過程や胃酸の影響で腸に届く前に菌が死滅してしまう可能性もないとはいえない」と指摘する。

 一方、昭和5(1930)年発売、アサヒグループ食品の「エビオス」は、胃腸・栄養補給薬「エビオス錠」(1日30錠目安、600錠入り939円など)に加えて昨年、「エビオス整腸薬」(1日18錠目安、504錠入り1814円)を発売し、過去最高の売り上げを記録している。

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