JRと相鉄が直通運転開始
首都圏では、年内に二つの路線に動きがある。
東京メトロ丸ノ内線の中野坂上~方南町間は、車庫のある中野富士見町駅に発着する一部の列車を除いて3両編成の列車がシャトル運行する支線だが、終点方南町駅のホームを延伸して、本線の6両編成の列車を直通運転させる工事が進んでいる。池袋駅~方南町駅間の直通運転は今年の9月30日までに始まる予定だ。
東京メトロの「支線」といえば、千代田線の綾瀬~北綾瀬駅間も3両編成の列車がシャトル運行をしていたが、こちらも今年3月から本線との直通運転を開始した。北綾瀬駅と方南町駅は、通勤時間帯も座って都心まで行ける「始発駅」に昇格し、今後住宅地としてさらに変貌を遂げるだろう。
もうひとつが、11月30日に予定されているJRと相模鉄道の直通運転開始だ。相鉄本線の西谷駅から、付近を走るJR東海道貨物線の横浜羽沢貨物駅(開通と同時に新駅「羽沢横浜国大駅」開業)まで約2.7kmの連絡線を新設し、貨物線を経由して横須賀線に乗り入れ、大崎駅でJR埼京線と相互直通運転を行う。これまで相鉄沿線から山手線西部に通勤するには、横浜駅に出てJR線や東急線に乗り換える必要があったが、乗り換えがなくなり所要時間も約15分短縮されることになる。
詳細な運行ダイヤは発表されていないが、朝ラッシュ時間帯は1時間あたり4本、それ以外は1時間あたり2~3本の予定。朝は大宮、川越方面に直通運転を行い、日中は新宿駅での折り返し運転が基本になりそうだ。