高論卓説

100歳時代の生き方の極意 頭と身体を忙しく、目的は健康維持 (1/2ページ)

 もう100歳になっても市町村長からお祝いの紅白まんじゅうはもらえない時代がやってきそうだ。まもなく国内の100歳以上の人口は10万人を超える。もし100歳まで生きると、60歳で仕事を辞めてから死ぬまでに40年もある。実に会社で過ごした期間と会社を辞めてから死ぬまでの年月が同じだ。最初の40年は結婚だ、子供だ、マイホームだと忙しく過ごした。だが、その40年をもう一度やるのだ。どうする、何をして40年を過ごせばいいのか。これが人生100歳時代の最大の問題である。

 政府が言うように定年制度を70歳にして、日本人は全員70歳まで働けばいいのか。一案ではあるが、いつまで働いてどう生きるのかは個人の問題であり、役人にグズグズ言われたくない。50歳で働くことを辞めようと、70、80歳まで働こうと全く個人の自由だ。いや、90、100歳までだって元気で楽しく働くことができる。

 「元気で楽しく」は高齢者が働く上での大切なキーワードだ。群馬県北部の片品村で刺し子の名人といわれた星野かずいさんは、残念ながら昨年106歳で亡くなったが、亡くなる前日までメガネもかけず一日中刺し子仕事をしていたそうだ。介護施設の世話にもならず、死ぬまで元気で好きな仕事に没頭したかずいさんこそ100歳時代の理想的な人生を送ったといえる。

 「元気で楽しく愉快に過ごす」とは毎日うまいものを食って、ドンペリを飲みながら女をはべらせて大型クルーザーで世界を回ろうよ、ということではない。ドンペリを飲んで女性をはべらせる人生も悪くはないが、QOL(Quality of Life)つまり、質の高い人生を楽しむことが重要だ。質の高い人生とはどんな仕事にせよ楽しく働き続け、賃金を稼ぎ、税金を払い、国と社会に少しでも貢献することに尽きる。

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