お金で損する人・得する人

ボーナスの賢い使い道 資産形成方法は「リスク」で比べる (2/4ページ)

高橋成壽

1. 銀行預金と郵便貯金 唯一の元本保証型

 お金の預け先としてダントツの認知度を誇る預金と貯金。「預金」は銀行の商品で、「貯金」はゆうちょ銀行の商品というくらいの認識で良いでしょう。金融商品の中で唯一、元本確保型の商品です。「元本確保型」の意味は、どのタイミングで解約しても損失がないということです。他の金融商品は、一定期間後に元本確保ができる商品や、通貨建てで元本保証をする商品もありますが、元本保証と断言できる安心感のある商品です。

 日本に住む人の多くが、金融資産を預金と貯金で運用していますが、リスクは3つあります。

 1つ目は金融機関の破綻リスク。破綻しても、「ペイオフ」という制度により元本1000万円と利息が保証されますが、高額預金者にとっては心もとない保証でしょう。一度金融機関が破綻すると資金の引き出しまでに短くとも数カ月かかります。長い場合は年単位になりますので、銀行を分散するということは真剣に考えましょう。

 2つ目は物価上昇リスクです。デフレといわれて久しい日本ですが、日常生活で購入する物品は値上げあるいは実質値上げされています。原材料の値上げにより、ティッシュペーパーの枚数が減ったり、ツナ缶の容量が減ったり、牛乳パックの容量が小さくなっており、従来と同額ながら従来よりも少ない量しか買えなくなってきています。物価が実質10%上昇しても、預金利息は0.001%のままです。預貯金として100万円が口座に預けてあっても、1年後に110万円になることはありません。5年後にモノの値段が2倍になっても、口座の残高は100万円のまま。気が付けば、5年前の50万円に相当する価値になっているという可能性があります。

 3つ目は、物価上昇に似ているのですが、円の価値が下落することです。日本という国や日本の経済力に対する信任、円を保有することに対する評価が下がった時、円の価値は下がります。すると物を買うときに札束を用意することになります。テレビで見たことがあるかもしれません。リヤカーで札束を運ぶ世界です。通貨が暴落し続けると、安定した米ドルなどが国内で流通することもあります。

《銀行預金と郵便貯金のリスク》

 ・金融機関の破綻

 ・物価上昇

 ・通貨としての円の価値下落

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