デキる男は住まいから

和室と押し入れの理想的な使い方は? お父さんを中心に大改造しよう (1/3ページ)

香村薫
香村薫

 皆さんのお宅に和室はありますか? 「和室&押し入れ」は、うまく片づけができない場所としてよく相談を受けます。特に押し入れは「布団を収納する」という目的で作られており、海外には無い特殊なサイズ。奥深いので「モノを押し込んでしまう」「取り出しにくい」と使い方に悩む方も多いようです。

 この場所をうまく使うには、家族みんなで片づけに取り組むことが必要不可欠。今回は、お父さんが中心となって行う「押し入れ大改造計画」を我が家の実例と共に、2回に分けてご紹介致します。

 家族みんなで和室の用途を決める

 私の経験上、ひとりで押し入れの片づけに取り組むと5時間以上かかってしまいます。

押し入れは収納しているモノの量が多く重さもあるので、「片づけたい!」とやる気になっているお母さん一人では途中で挫折してしまうことも。そこで、お父さんからこんな声がけをして家族の意見を引き出してみてはいかがでしょうか。

 「和室をどういう用途で使いたいか?を一人ずつ言ってみよう」

 なかなか家族から意見が出ない場合は、「これからの5年間を想定してみてね」とフォローするといいですね。この言葉、私もお客様のおうちでヒアリングをするときに必ず使います。すると、お子様から「子供部屋にしたい!」と即答するケースが多いのです。

 子どもにしてみれば、リビングやキッチンに近く、大人の気配を感じながら過ごせる和室を自分の部屋にしたい!という気持ちになるのもうなずけます。そうすると、押し入れの中には子供のモノを集約させるのがスムーズですよね。

 「和室を家族の寝室にしたい」というケースもよくあります。その場合は、押し入れには布団一式と家族の衣類を入れておくのがよいでしょう。

 このように、ある程度家族で和室の使い方の方向性をすり合わせてから片づけをスタートさせるとスムーズに進むのです。

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