教育、もうやめませんか

研究者に必要なのは「3時のおやつ」 最先端の宇宙研究所に唯一のルール (3/3ページ)

野村竜一
野村竜一

「予想外の収穫」

 マナイ・カフェには、マナイに直接関わる研究者だけでなく多種多様な所属の研究者にも集まってもらった。カフェを訪れる研究者にとっても新たな発見があったり、中高生を媒介として研究者同士の新たな出会いが生まれる、そんな場にしたいという思いもある。

 参加してくれた研究者(東京大学先端科学技術研究センター)が以下のように話してくれた。

「まず中高生が積極的にそして具体的に自らの将来を考えていることに驚いた。同時に研究職や、言うならば人生をかけて何かを探求するという行為に対しては不安や疑問を多く持っているということがわかった。自分の話が何かの助けになればよいと思う。また、中高生の質問から自分の研究の原点や初心を思い返すことができたのがよかった。普段会わない研究者と最新の動向について意見交換ができたのは予想外の収穫だった」

 今後、マナイ開校後もマナイ・カフェは継続して行っていく。今回に限らず、毎回の反省点を絶えず改善しながら、中高生と研究者、そして研究者同士がお互いの関心を語り合い、化学反応を起こす場所にしたい。我々が創っているのは単なる学校ではなく、研究活動により人類を前進させようとする人々のコミュニティなのだから。

野村竜一(のむら・りゅういち)
野村竜一(のむら・りゅういち) エデュケーションデザイナー
Manai Institute of Science and Technology代表
1976年東京都生まれ。東京大学卒。NHK、USEN、アクセンチュアを経て「旧態依然とした教育が人の学びを阻害している。学びをアップデートさせたい」との思いから起業。2019年秋、サイエンスに特化したインターナショナルスクール「Manai Institute of Science and Technology」を開校予定。「サイエンスを武器に世界中で夢をカタチにし、課題を解決できる」人物の輩出を目指す。論理的思考力養成の学習教室「ロジム」も経営。

教育、もうやめませんかは、サイエンスに特化したインターナショナルスクールの代表であり、経営コンサルタントの経歴をもつ野村竜一さんが、自身の理想の学校づくりや学習塾経営を通して培った経験を紹介し、新しい学びの形を提案する連載コラムです。毎月第2木曜日掲載。アーカイブはこちら

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