教育・子育て

「だって、ラクして稼げるから」 “夢はユーチューバー”と言い出す子の末路 (3/4ページ)

 「地震が来たら、勉強しなくていい」

 あれから数年がたち、再び「ユーチューバーになりたい」という子に出会った。ユーチューバーに憧れることが悪いことだとは思っていない。でも「なぜなりたいの?」と聞くと、「勉強したくないから」とさらりと言う。

 マサキくんは東京ベイエリアに住む裕福な家庭の子だ。東日本大震災の時に自分の自宅の周りが液状化した様子を見ていたにもかかわらず、「また地震が来ないかなぁ~」と平然とした顔でつぶやく。「地震が来たら、学校に行かなくていいし、勉強もしなくていいから」と本気で思っているのだ。

 マサキくんは私立小学校に通っていたが、小学3年生の時に成績が悪くて、このままでは進級できないかもしれないと家庭教師をつけることになった。そのため、当初は内部進学のための勉強を行っていたが、いかんせん勉強が嫌いで、努力をしない。6年生の11月にやっぱり進級できないかもしれないということで、急きょ中学受験に切り替えることになった。

 幸い、中学受験は成功したが、入学後も努力をせず、毎年進級できるかどうか成績会議をかけられる問題児だった。中学受験後も、何か困ったことがあると思い出したように私を頼ってくるマサキくんのお母さんは、前出のスバルくんのお母さんと重なる。

 「我慢してほめられる」経験がなかった

 2つの家庭は、なぜこうなってしまったのか?

 その原因は幼少期の育て方にあると感じている。マサキくんのお母さんは、マサキくんの小学校受験の時に勉強をガンガンやらせ、幼児教室にさえ行けば、あとは何をしてもよしと甘やかしてきた。マサキくんは、幼い時は素直にしたがっていたけれど、小学3年生頃になって自我に目覚めるようになると、親の言うことを聞かなくなってきた。

 お母さんが何を言っても、売り言葉に買い言葉。へりくつでお母さんを言い負かし、お母さんも子供をただしてあげることができない。そんなゆがんだ親子関係ができあがってしまったのだ。

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