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気になる口臭は「舌ケア」から スマホでリスク確認も (2/2ページ)

 舌苔(ぜったい)とは、食べかすや細菌などが舌の表面に付着してできた白いコケ状の塊。舌の表面は舌乳頭と呼ばれる小さな突起で覆われているが、突起どうしの隙間は細菌繁殖の温床となりやすい。口臭は細菌が食べかすなどを分解する際に生じるため、舌の汚れは除いたほうがよく、「普段から舌をよく観察し、苔の除去、除菌をこころがけると口臭は軽減できる」と、中城院長は日常の舌のケアを呼びかける。

 中城院長が舌のケアとしてすすめるのが、舌専用の歯磨きの利用だ。最近は市販品の中に、口臭予防を目的に舌ケアの習慣化を狙う商品が登場、こすりすぎて舌を傷めると逆効果のため、優しくケアできるものが目立つ。

 花王は昨年4月、泡状の歯磨き「薬用ピュオーラ 泡で出てくるハミガキ」を発売。今年4月に香味を追加し、種類を増やした。

 泡を舌に乗せることで、きめの細かい泡が舌に密着し、汚れと口臭の原因菌をのぞくという。実勢価格で税込み1350円前後と比較的高価だが、「これまで200~300円程度の歯磨きを使っていたという人も購入しているようだ。悩みの深いところが解決できるのなら少し高くても手に取ってもらえる」と同社マーケティング担当の川嶋領一さん。外箱の「舌に直のせ口臭防止!」との表記は「舌の上に口臭の原因菌が多くいる事実があまり知られておらず、それを伝えるため」(川嶋さん)という。

 またライオンも3月、口臭ケアブランド「ノニオ」から、舌の汚れを落としやすくする舌専用クリーニングジェルと、やわらかい毛束を使ったブラシ状の舌クリーナーを発売。同時に、スマートフォンで舌を撮影すれば口臭リスクをセルフチェックできるサービス「ノニオミラー」の提供を始めると、開始から50日弱で約5万件の利用があったという。

 ピュオーラもノニオも毎朝の使用を想定。ともに売り上げは予想以上に好調といい、関心の高さがうかがえる。

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