受験指導の現場から

塾選びはここに気をつけよ 合格実績それとも講師?…「裏技」も伝授 (2/3ページ)

吉田克己
吉田克己

校舎の実力を見抜け

 「それではどうするか?」が一つめのテーマである。

 規模と直接リンクする数字として、生徒数か、生徒数とほぼ比例するであろう売上金額を分母に、中学受験を例にとれば重複合格が僅かしか含まれない国立中・御三家中の総合格者数を分子にして比較するとよいだろう。上場企業かその連結子会社であれば、生徒数、校舎(教室)数、売上などは、決算短信を見れば分かる。早慶、MARCHでの比較では、校数を多く受けさせる方針の塾とそうでない塾があり、判断が難しい。

 とは言え、規模の大小に関わらず、大事なのは全校舎(教室)の合算ではなく、我が子を通わせる校舎(教室)の実力である。入塾を決める前の面談の際に、第一志望校の例年の受験者数と合格者数を聞き出しておきたいところだ。同時に、教務責任者・担当者が、その学校の入試動向や入試問題の傾向などをよく知っているかどうかも確認しておきたい。

 また、講師の質や在籍することになるクラスの生徒の質などは、体験授業を受けてみればだいたいつかめる。塾によっては、保護者を後ろのほうに座らせてくれるところもある。1~2科目でよいので、親も一緒に授業を受けてみると、担当講師のレベルや生徒の質、クラスの雰囲気など、いろいろと把握できるはずだ。

講師の種類もいろいろ

 じつは、講師の顔触れという点では、塾は大きく三つのタイプに分かれる。

  タイプA:講師は全員正社員(稀にベテランの嘱託はいる)

  タイプB:講師は社会人のみ(大学院生を含む場合あり)

  タイプC:大学生講師が多い(大学生を積極的に採用している)

 あくまでも筆者の感覚値であるが、経験年数が1年半未満の講師は、大概まだ半人前である。これは社会人であろうと大学生であろうと同じである。また、大学生講師だからと言って、面倒見がよくないということもない。

 ただ、大学生講師の場合、経験を積めば確実に実力がついてくるのであるが(そうでないと早晩辞めることになる)、社会人講師の中には、1週間あたりの授業回数が少ないなどで短期集中的に経験を積むことができず、2年経っても3年経ってもセミプロレベルのままということがある。とくに、会社勤めの副業で塾講師を始め、爾来細々と続けているという講師の中には、傍から見ていて自身の学力に対する向上心が感じられないこともある。

 翻って、タイプA・B・Cの良し悪しであるが、どのタイプの塾の講師が優れているかは、一概には言えない。むしろ、同じ校舎(教室)内の講師間の差のほうが大きいのが実情だろう。であるが故に、体験授業を通して、各科目を実際に担当する講師を見極めることが重要になってくる。

 ただ、担当講師は期ごとに変わることも少なくなく、講習会は別の講師が担当するということもある。従って、そこのところを敢えて判断するにはどうすればよいか? が二つめのテーマである。

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