受験指導の現場から

塾選びはここに気をつけよ 合格実績それとも講師?…「裏技」も伝授 (3/3ページ)

吉田克己
吉田克己

講師の給料から見えてくる

 一つの判断基準として、各塾の非常勤講師の時給を比べてみると興味深いかもしれない。この場合、各塾のWebサイトを見て回るのではなく、塾講師募集専門のサイトを二つほどで検索してみれば十分だろう。ただし、募集をしていないからといって、その塾をネガティブに判断するのは禁物である。

 タイプAの塾はそもそも新卒・中途正社員の募集しかしておらず、タイプBの塾は応募資格欄に「大卒以上」とか「大学生不可(大学院生は可)」と明記している。タイプCの塾であれば「大学生・大学院生・大卒以上」などとあり、大学生と大学院生・社会人とでスタート時の最低時給を変えているところもある。

 では、どの部分を比較すると参考になるのか?

 大学生になって塾講師をやろうという場合、時給優先ではなく、自分が通っていた塾に応募することが多いため、あまり参考にならない。だが、社会人講師であれば(通いやすさ最優先ということも少なくないが)、非常勤といえども、より時給の高いところにより優秀な人材が集まるのは世の習いである。私見ではあるが、時給が高めの塾のほうが、講師間の実力差は小さそうだ。

 具体的には、非常勤講師/大卒以上/中・高受験/集団指導に該当する“最低”時給を比較するとよい。おそらく、1800円から3000円までの幅があるはずだ。中には、スタート時給にかなりの幅を持たせているところもあるが、ミニマムプラス数百円と見なせばよいだろう。

 同様に、中途正社員どうしを比較してみても面白いかもしれない。筆者が試してみたところ、月給22万円から35万円までの幅があった。特殊な例としては、小規模だが少人数精鋭で授業料が高めの塾の中には、月給が60万円以上というところもあった。

 いずれにしても、通わせる校舎(教室)全体の実力(志望校合格率から講師の顔触れ・評判まで)をつかんだ上で判断したいところである。

京都大学工学部卒。株式会社リクルートを経て2002年3月に独立。産業能率大学通信講座「『週刊ダイヤモンド』でビジネストレンドを読む」(小論文)講師、近畿大学工学部非常勤講師。日頃は小~高校生の受験指導(理数系科目)に携わっている。「SankeiBiz」「ダイヤモンド・オンライン」で記事の企画編集・執筆に携わるほか、各種活字メディアの編集・制作ディレクターを務める。編・著書に『三国志で学ぶランチェスターの法則』『シェールガス革命とは何か』『元素変換現代版<錬金術>のフロンティア』ほか。

受験指導の現場から】は、吉田克己さんが教育に関する様々な情報を、日々受験を志す生徒に接している現場実感に照らし、受験生予備軍をもつ家庭を応援する連載コラムです。更新は原則第1水曜日。アーカイブはこちら

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