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横山光輝ゆかりの“聖地”に危機 再興なるか、KOBE鉄人三国志ギャラリー (3/3ページ)

 インバウンド取り込み

 それでも、全国から熱心なファンが訪れており、中国の無料通信アプリ「微信(ウィーチャット)」で動画が紹介されるなどアジア圏での注目は高い。ギャラリーの岡本伸也館長は「10年たって三国志の名所にはなってきた」と話し、10周年の今年は巻き返し策を打ち出している。

 一口500円から入会でき、営業時間外の入館や茶のサービスなどの特典があるサポーター制度「三顧の礼会」を開設。インバウンド(訪日外国人客)向けには、日英中韓4カ国語対応の音声ガイドを導入した。12月には三国志の講座や衣装体験などを行う「冬の三国志会」の実施も決定。岡本館長は「11月に開く三国志祭とともに地域を盛り上げたい」と意気込む。

 東京国立博物館で開催中の「三国志展」は来館者が10万人を超えるなど、いまだ健在の三国志人気。長田区の取り組みは、著名漫画家の出身地を前面に押し出す鳥取県境港市(「ゲゲゲの鬼太郎」の水木しげる)や同県北栄町(「名探偵コナン」の青山剛昌)に比べると地味だが、インバウンドの取り込みに苦戦する兵庫県の観光の切り札として期待が集まっている。

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