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毎日心地よく暮らす人の脳は危険な状態? そのままだと人生が詰んでしまう (2/4ページ)

 「脳が危険な状態」かを5項目でチェック

 自分が培った記憶を必要なときに思い出せるかどうかをチェックするリストがあれば、自分の脳の状態を判定できます。それを判定する材料として、「こういう状態になっていたら危ない」というチェックリストを用意しました。あなた自身、いくつか当てはまるものがあるでしょうか。

 1.毎日つつがなく暮らしている感じがする

 意外に思うかもしれませんが、心地よく暮らしている感じがするときは、あなたは自分の人生を自分で導いているとは言えません。「最近、人生に力を入れる必要がなくなった。スムーズにものごとが運ぶようになって、心地いいな。平和だな」という凪(なぎ)の状態は、ルーティンを繰り返し、決まった脳の回路ばかりを使っていて、人生が固まってしまっているということです。

 2.忙しすぎる

 忙しくしていればいいのかというと、それも1と同じく危険です。忙しいのは、仕事であれ、家庭であれ、忙しい原因となっている、単一の回路ばかりを使っていることが多いからです。

 3.最近不安になったり、ドキドキしたりしたことがない

 不安になったり、ドキドキしたりしたことがないということは、新しいものに挑戦していない、新しい状況に遭遇していないということです。これも一つの危険な兆候になります。自分で自分の人生を導く、自分の欲求に従うのは、正解がないことですから、もともと不安に感じるものなのです。

 4.他人の望みに「何でもいいよ」と言っている

 「どこに行きたい?」「何食べたい?」と聞かれて、「何でもいい」「どこでもいい」と答えてしまっていたら、これも、自分の脳の欲求に気づけなくなっている証拠です。「こういうレストランがあるけれど、どう?」という提案に対して、「別にいいよ」と呑み込むだけになっているなら、自分の欲求を抑えてしまっているか、自分から望むことがなくなってしまっているのかもしれません。

 5.同じものごとを繰り返す

 大好きな音楽、大好きな映画、大好きな本に繰り返し戻っていくのは、もちろんよいことです。大抵「古典」と呼ばれる作品は、何度観ても聴いても、新しい発見があって、学びがあるものです。ただ、そのようにすでに自分が好きだとわかっているものの中だけで、生活を営むようになっているとしたら、実は、好奇心を失ってしまっているか、自分の欲望が見えなくなってしまっているのかもしれません。

 これら5つのうち、当てはまるものが多ければ多いほど、「思い出す」機能が弱っていると言えるかもしれません。

 ではもしあなたの脳の思い出す機能が弱っているとしたら、どうすればいいのでしょうか。その方法を次にお話ししていきます。

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