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山が似合う超軽量2シーター アルピーヌA110で味わう自在の走り (2/4ページ)

SankeiBiz編集部

 新型A110はスポーツカーの生命線とも言える車重の軽量化にも徹底してこだわっている。今回試乗した「ピュア」という最軽量グレードは全長4205×全幅1800×全高1250mmのボディに1.8Lターボエンジン、7速AT(DCT)、前後ダブルウィッシュボーンサスペンション、18インチタイヤを組み合わせていながらも、現代のクルマとしては驚異的ともいえる車重1110kgという身軽さを誇る。その秘密は96%アルミニウム製の軽量ボディや1脚14.1kgのサベルト製モノコックバケットシート、カーボンを用いた内装パネルやアルミを採用したサスペンションコンポーネントなどにある。センターコンソールは中央をごっそりとくり抜いたフローティングタイプ。シフトレバーに代わるボタン式ギアセレクターなど、様々なデバイスを電子化できる現代だからこそ可能な、非常にモダンなデザインだ。

 得意なエリアはワインディング

 1973年にラリー・モンテカルロで勝利したA110をオマージュした「A110ピュア」が最も魅力を発揮するのは屈曲路のはず。究極のライトウェイトMRに乗り込み、そのまま箱根のワインディングを目指した。偶然にも箱根ターンパイクのプロモーション動画に登場するのが新型A110でもある。

 着座位置はかなり低い。ゆえに煩わしい乗降性も、スポーツカーの魅力の一つだと考える。ホールド性の高いシートは、座面と背もたれが一体化したモノコックバケットシートだ。前後スライドは可能だが、一体型のためリクライニングや高さ調節はできない。基本的には足の長さに合わせてヒップポイントを定め、ステアリングを前後上下に動かして最適のポジションを取ることになる。右ハンドルモデルはグローブボックスがないなど車内の収納はほぼ皆無。以前、某元F1ドライバーがテレビ番組で「スポーツカーに収納なんていらないじゃん」と言っていたことを思い出した。

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