京アニ事件3カ月

聖地も茶も宇治の魅力 「響け!ユーフォニアム」のファン、同人誌で徹底研究 (2/2ページ)

 今夏には吹奏楽コンクールに出場した宇治周辺の各高校や、宇治茶を販売する老舗4軒にそれぞれの茶葉の歴史などを取材した2作目の同人誌を製作。ほぼ完成した7月18日、事件が起きた。「つらつらと事件に触れるのは違うと思ったが、哀悼の意は示したかった」。苦悩の末、事件後に相次いでツイッターに投稿された「#PrayforKyoani(京アニのために祈ろう)」のメッセージを巻頭に掲げた。

 過去の2冊で扱っていないテーマが劇中にも登場する宇治の「祭り」。主人公が高校3年に進級した原作小説「決意の最終楽章」の映像化を待ちながら次の同人誌を構想中だ。ただ、事件では「響け!-」の総作画監督や楽器設計担当ら主軸スタッフを多く失い、完成のめどは立っていない。

 「できるまで待つ。作れないと諦めてほしくない」。男性は言葉に力を込めた。

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