トップバイヤーの男前研究所

トレンチコート 細部に光るこだわり 名優が着用 地位確立 (2/2ページ)

 ◆体に「フィット」

 それでは、どのように着こなせばよいのでしょうか。最近はゆったりとした「ビッグシルエット」がトレンドですが、ビジネスシーンには体にフィットするものが適しています。

 定番のシルエットで人気が高いのが、三陽商会の「100年コート」。平成25年に同社の設立70周年を記念し、世代を超えて長く愛されるコートを目指して生まれました。青森県の自社工場で作っており、素材や縫製も全て日本製と、日本のものづくりにこだわっています。フロントボタンを開けなくても中に着ているズボンやジャケットのポケットに手が届く「貫通ポケット」など、本格的なディテールも備えています。

 チンストラップやショルダーストラップなどのディテールも残しつつ、ファッション性を高めたのがイタリアのブランド「ボッテガマルティネーゼ」。ビッグシルエットを取り入れ、大きめのチェック柄の生地を使うなど遊び心たっぷりで、主にプライベートで活躍しそうです。ビッグシルエットといっても大きすぎない絶妙なサイズ感。色合いも肌なじみが良く、年代を問わず着ていただけます。

(松屋銀座紳士服バイヤー 粟竹将(あわたけ・しょう))

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