雄大受刑者は優里被告のしつけが「うまくいっていない」と考え、勉強や早起きなどの課題を結愛ちゃんに与え、思い通りにならないと暴力をふるっていた。
子連れ再婚家庭を支援するNPO法人「M-STEP」(千葉県柏市)の新川てるえ理事長は「連れ子の親になることのプレッシャーは誰しも感じるが、すぐに一つの家庭をつくるのは無理。数年かけて足並みをそろえればいい」と話す。
新川理事長によると、再婚は夫婦の恋愛がスタートであって、必ずしも連れ子の親になることが最大の目的ではない。普通の夫婦とは違う複雑さがあり、「子供を最優先にできない」「愛情を持てない」という悩みは少なくないという。
国の調査によると、再婚者の割合は男女とも増加傾向にある。新川理事長は「日本では連れ子との関係や周囲の偏見に苦しむ親が多くいる。『難しくて当たり前だよ』と言ってあげられるような専門の相談員が行政の窓口などに必要だ」と指摘した。