100歳時代プロジェクト

同世代に教わり安心感 スマホ体験会、シニアが講師 (1/2ページ)

 足が悪く外出がままならないような場合でも、会員制交流サイト(SNS)などで外部と積極的に交流する人は、要介護状態になる率や死亡率が低いとのデータがある。高齢者にとってその後押しのツールとなるのがスマートフォンだが、使い方が難しそうとの理由からフィーチャーフォン(ガラケー)から乗り換えない人も多い。そんな人たちにも抵抗なくスマホを体験してもらおうと、講師もシニアという体験会が開かれており、「安心できる」と好評だ。(山本雅人)

抵抗感を排除

 東京都町田市のドコモショップ町田店。店内では「らくらくスマートフォン体験会」が開かれ、講師の永福秀明さん(66)が、電話の掛け方やメールの送受信を受講者と一緒に行いながら、「2つ折りのケータイと操作方法が似てるでしょう」と声を掛けた。スタート時は緊張ぎみだった受講者の70代女性は「かなり似てますね。ほっとしました」と答え、その後、音声入力による検索や計算、さらに、センサー部分に指先を当てて血管年齢測定する、らくらくスマホに搭載されている機能なども体験。それらもスムーズにできたことに、この女性は感動した様子だった。

 らくらくスマホは、フィーチャーフォンのようにボタンを押すような感覚で入力でき、画面や文字のサイズも大きくするなど、初心者に使いやすいよう工夫されている。それでも一定割合の高齢者にとっては敷居が高いようで、永福さんによると、「そもそもスマホはケータイとどう違うかについてきちんと説明してほしいと思っているし、アプリやダウンロードの用語が分からない人も多い」と話す。体験会で永福さんは「スマホとは電話が掛けられるパソコンと理解してもらえれば」と伝えていた。

 体験会を定期的に開催しているのは、らくらくスマホなどの端末の開発・製造や、シニア向けSNSサービスを提供している富士通コネクテッドテクノロジーズ(FCNT、神奈川県大和市)。シニア講師が登場したのは10月からで、同社の荻野善直教室推進室長は「これまでの参加者から『年齢の近い人に教えてほしい』との声が出たのがきっかけ」と語る。

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