100歳時代プロジェクト

同世代に教わり安心感 スマホ体験会、シニアが講師 (2/2ページ)

 同社では全国の市区町村単位に置かれているシルバー人材センターを活用。まずセンターの会員向けに体験会を実施し、希望者に対し講師として必要な知識の講義、さらには会員が講師役となっての実習やドコモショップでの接客などの説明を行う。

 永福さんは広告会社を定年退職した後、町田市シルバー人材センターの会員となり、これまでもセンターのパソコン教室の講師などを務めてきた。「同世代の講師ならば、ていねいに教えてくれると思って来る人が多い」とし、「経験も踏まえ、シニア層が分かる言葉や言い回しを使うよう心掛けている」と話す。

新たな就業領域へ

 シルバー人材センターというと、駅周辺での自転車の整理といったイメージを持つ人も多い中、社会の進化に合わせた新たな領域の仕事を受注できることを歓迎している。同社はこれまでに、全国の約50のセンターでシニア講師の養成のプログラムを行い、町田市を含む約15のセンターと業務契約を締結、残りのセンターとも契約に向け話が進んでいる。

 シニア講師の採用は同社にとっても、社会貢献だけでないメリットがある。

 「これまでも体験会に参加した人の購入率は約6割に上る」(荻野室長)といい、シニア講師の分かりやすい説明でさらに購入率が上がる可能性がある。「体験会の受講者、講師、私たちと3者にメリットがあり、今後も全国で広げていければ」という。

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