「英語を学ぶうえでラテン語も学んでいると、語源などがより理解しやすい。漢字も同じです。みんながスマートフォンやパソコンを使い、手書きをする機会が減った今、こういう風に漢字について考える機会はとても重要だと思います」
第10回は、あおり運転や海洋汚染など、時代の負の側面を象徴するような作品が寄せられた一方で、遊び心たっぷりの作品や、社会に対するメッセージが込められた作品も集まったという。
「できるだけ明るく、面白い作品が(審査で)出るとうれしいです。それはそのまま、良い時代になってほしいというわれわれ審査委員の願いでもありますから。創作漢字には『漢字の面白さ』が詰まっています。もっと広がっていってほしいな、と思いますね」