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なぜ911じゃない? ポルシェが初のフルEVにあえてセダンを選んだ理由を聞いた (2/2ページ)

SankeiBiz編集部

 911のトップモデルに匹敵する性能

 --プレゼンの中で「形はセダンでありながら、911のようなスポーツカー」だと強調していました。EVの方が、スポーツカーが作りやすくなるのでしょうか

 「タイカン・ターボSの0-100km/h加速は2.8秒です。いま、ポルシェのラインアップの中で《2.8秒》が可能なのは、911の『GT2 RS』だけです。サーキット専用のスパルタンな2人乗りスポーツカーと同じ加速性能を、4人乗りのタイカンで実現しているのです。逆にたくさんの挑戦もあります。例えば、何回も加速すればどうしてもシステムが熱くなりますよね。そこはポルシェが800Vシステムを取り入れることでパフォーマンスの再現性を実現しています。EVにはそういうチャレンジもあります」

 --加速のスゴさは分かりましたが、コーナリング性能はどうですか

 「コーナリングもバッチリです。ポルシェは他のEVメーカーと違い、70年以上のシャシー技術を蓄積してきました。911などのシャシー技術をすべて注ぎ込んでいるのです。(過酷なテストコースとしても知られる)ニュルブルクリンクでもそれを証明するラップタイムを残しています」

 --ライバルとして意識するのはどこですか。すぐにテスラが思い浮かびますが

 「もちろんテスラもそうですが、ベンツのCLSやアウディA7もコンペティター(競合相手)として見ています。そういったオーナーにも『電動スポーツカー』として提案してみたいですね」

 --日本での価格は

 「まだ発表できませんが、パナメーラ(1232万円~)とカイエン(1030万円~)の間になるでしょう。セグメントを見ても車格はパナメーラの方が上となります」

 --ラインアップにおける今後のフル電動化の動きを教えてください。911もそのうち期待できますよね

 「すでにタイカンの次はマカンがフル電動化すると発表しています。2025年までに販売台数の50%をピュアEVにすると発表しており、そのためにラインアップを増やす必要があります。そのうち2ドアのスポーツカーもピュアEVになるでしょう。質問に対してはっきり『YES』とは言えないですけどね」

 --実際に運転した感想は

 「最高です。シートポジションは『これは本当にポルシェだ』と思える仕上がりです。ステアリングを握っても違和感が全くありません。ローンチコントロールを使った加速性能も素晴らしいです。まるで後ろからパンチされるような衝撃です。サーキットでも乗りましたが、高速コーナーに切り込むときのホールド感や、ドライバーの意志通りに曲がる感覚は従来のポルシェそのものです。これを乗ったときに『911も電動にしたい』という気持ちになりました。最高の911ができるでしょう」

 --新規ユーザーへのアピールは

 「タイカンはこれまで以上に新規ユーザーにアプローチするポテンシャルがあると思います。911のような高性能車は、環境など気にされる方にブランドとして届きづらかったかもしれません。タイカンの場合は、個人の楽しみが社会や周囲の環境を悪くすることはありません。気持ちよく乗っていただけるはずです」

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