ヘルスケア

医師は受けないバリウム検査が存続する理由 がん発見率は胃カメラの1000分の1 (3/3ページ)

 胃がんの死亡率は下がり続けている

 ピロリ菌検査や除菌には、数千円程度の費用がかかりますが、胃がんに罹患するリスクを大きく下げることのできる明らかに有用な手立てです。胃がんを予防したいという方は、ピロリ菌検査を受けるのがおすすめです。

 最近では中学生に向けてピロリ菌検査を取り入れている自治体も増えています。今後、ピロリ菌除菌はいっそう広まっていくことでしょう。いずれはピロリ菌検査が健診項目に盛り込まれるかもしれません。

 ピロリ菌の除菌による予防が普及すれば、胃がんはいずれほとんどなくなると考えられるでしょう。

 かつて、日本人のがんの部位別死亡率は男女ともに胃が1位でしたが、胃がんの死亡率は減少し続け、男性は1990年代、女性は2000年代に入ってそれぞれ肺がん、大腸がんに取って代わられました。発症率も、40代の胃がん罹患率は昭和58年の40%にまで減少しています。30年後には胃がんはほとんどなくなっているのではないでしょうか。

 笹倉 渉(ささくら・わたる)

 MYメディカルクリニック院長

 2006年藤田保健衛生大学医学部卒業。公立昭和病院での初期臨床研修修了後、東京慈恵会医科大学附属病院で麻酔・救急医療に従事。「健康を支える手立ては第一次医療である健康管理にあるのではないか」と考え、2016年にMYメディカルクリニックの院長に就任。企業健診を軸とした予防医療に取り組む。

 (MYメディカルクリニック院長 笹倉 渉 構成=梁観児)(PRESIDENT Online)

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