また、「感染者は外国人が多かったようで、客室を出てダンスやゲームをしていて感染したらしい。私はテレビを見て過ごしていたので感染せずに済んだ」と語った。今後については「周囲の人から不安がられるかもしれないから自宅にこもる」と話した。
「単純に、ほっとしているとは言えない」と電話取材に答えたのは、札幌市の千田忠さん。いまだ船内に残された人やウイルスに感染した重症者のことを思うと複雑な気持ちだという。
1月20日に横浜港を出て以降、長期間にわたった船内生活。客室内での2週間におよぶ「隔離生活」で運動もできない状況が続いたといい、「極限的疲労。(フルマラソンの)42・195キロを走った感じだ」と力なく笑った。千田さんは乗客でつくる「緊急ネットワーク」の代表を務め、船内から厚生労働省に環境改善や支援を要望。「船のクルーや医師、対策本部、関係者の皆さんに心から感謝したい」と語った。