では、どれくらいの重さを持てるか? を考えてみましょう。推奨されているのは体重の20%~30%以下です。小学生であれば6kg~9kg、女性であれば10kg程度、男性でも15kg程度。これも体重や筋力によっても大きく変わりますね。さらに「子どもを抱っこする」「足腰が不安」などご自身の状況に応じて、持ち運べる重さを決めます。
私の場合は、3歳の娘を抱っこ+3kgのバッグ、の合計16kgを持って、マンションの階段を3階から1階まで降りるのが精いっぱいでした。マンションにお住まいの方は災害時にエレベーターが使えなくなることを想定し、試しに持って降りてみてください。このように重さを決めたら…
・水の量(一番重たいのて)
・灯り
・スマホ&バッテリー
・衛生(マスク・薬・タオル・けがの手当てなど)
・食べ物
・防寒(夏であれば暑さ対策)
の順でモノを追加していきます。ただし、寒い地域にお住まいの方は防寒を優先させるべきですし、赤ちゃんがいる方はミルクやおむつを優先させましょう。
避難リュックの置き場所
では、そんな避難リュックはどこに置いておけばよいのでしょうか?
・緊急時にサッと手に取り、外に出られる動線上にリュックを置いておきたい
・外出時に災害が発生した場合、家の中は壊滅だけど避難リュックだけはせめて取りたい
実際に体験された方に伺うと、上記の意見が多くみられます。この両方を満たす場所は家の中では「玄関」だけです。玄関に避難グッズ置き場を用意し、そこに
・一次避難用リュック
・ヘルメット
・靴
をセットで収納しておきましょう。次回(3月9日掲載)の後編では、私が「準備以上に大切」だと感じている3つのことを紹介します。
【デキる男は住まいから】はライフオーガナイザーでミニマライフ.com代表の香村薫さんが、トヨタ自動車のグループ会社で学んだメソッドを家事に応用し、ビジネスパーソンが今すぐ実践できる「家事シェア」のノウハウなどを伝授するコラムです。更新は原則隔週月曜日。アーカイブはこちら