都心居住の旗頭となるか?
最近週刊誌やネットで、タワマンに代表される大規模集合住宅に対して冷ややかな論調が目立つ気がします。また近隣と地縁がなかった大世帯がある一か所に集中して出現する「ホットスポット」の弊害を指摘する意見もあります。実際にこの晴海フラッグが立地する中央区や近隣の江東区、関西圏でも神戸市などで俗にタワマン規制と言われる、当面の新築抑制方針が発表されています。
でも冷静に考えれば、なかなか解決しない慢性的な通勤混雑の解消や、サラリーマン世帯の職住近接実現のためには、本来的に合理的、コストパフォーマンスの高さを期待できるタワマンなど大規模集合住宅の供給を都心部でまだまだ推進していくことこそが求められる策であるはずです。
高額物件にもかかわらずあえてゴージャスさやラグジュアリーな価値観を強調しない晴海フラッグのブランディング。そんな都心居住がニューノーマルとなる時代の旗頭を期待するとしたら楽観的に過ぎるでしょうか?
【ブランドウォッチング】は秋月涼佑さんが話題の商品の市場背景や開発意図について専門家の視点で解説する連載コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちら