続いて千葉県内柏方(川間~柏駅)だ。この区間では、新たに運河~柏駅間で急行運転が開始されるが、同区間の通過駅は江戸川台駅、初石駅、豊四季駅の3駅だけ。急行運転も平日は日中時間帯を中心として行われるので、通勤・通学利用には大きな変化は生じないだろう。
終電繰り下げは、流山おおたかの森駅の最終七光台行きが24時44分から24時56分へ12分、最終柏行きが24時41分から25時00分へ19分繰り下げられ、それぞれつくばエクスプレスの最終列車と接続する。また柏駅の最終七光台行きが24時37分から24時50分へ13分繰り下げられる。その他、浅草駅21時30分発野田市行き有料着席列車「アーバンパークライナー」が柏行きに変更。柏駅23時17分発春日部行きアーバンパークライナーが新設され、深夜時間帯の着席需要に応える。
船橋方は利用者が増加傾向
最後は近年、特に利用者が増加傾向にある千葉県内船橋方(柏~船橋駅)だ。この区間では大宮~柏駅間とは異なり、平日の朝、夕・夜間ラッシュ時間帯にも1時間あたり2本の急行列車を設定する。急行は柏駅、高柳駅、新鎌ヶ谷駅、船橋駅以外の全ての駅を通過することで、柏~船橋駅間を最大11分短縮。通勤時間帯の急行運転は初めてのことだけに、混乱なく定着するかも含めて注目したい。
終電繰り下げは、柏駅の最終船橋行きが24時22分から24時56分へ34分繰り下げられる。新鎌ヶ谷駅では最終は柏行きが24時13分から24時46分へ33分、最終船橋行きが24時08分から24時39分へ31分繰り下げられ、それぞれ北総鉄道の最終列車と接続する。船橋駅の最終柏行きも23時59分から24時32分へ33分繰り下げられ、JR総武快速線の最終列車と接続する。
ただ、いずれの区間においても最終列車の繰り下げは平日のみで、土休日はダイヤ改正後もほぼ現行通りの時刻で運行される。うっかり乗り損ねないように気を付けよう。
【鉄道業界インサイド】は鉄道ライターの枝久保達也さんが鉄道業界の歩みや最新ニュース、問題点や将来の展望をビジネス視点から解説するコラムです。更新は原則第4木曜日。アーカイブはこちら