ただ、前述のように検索できるのは忘れ物検索システムに登録された品物だけなので、まだ駅に忘れ物が届いていない場合、システムへの入力が済んでいない場合、あるいは他社に直通する路線の車内に忘れ物をした場合など、東京メトロの営業範囲外で拾得された品物は対象外だ。そうした場合は、お忘れ物検索システムへの登録を待つか、直通先の鉄道会社に問合わせをする必要がある。
近年増えている忘れ物
東京メトロによると、同社の駅構内や車内で拾得される忘れ物は1日平均約1800件。忘れ物で多いものは傘、パスケースや名刺入れなどの小物、袋類、かばん、携帯電話などで、冬は手袋やマフラーが多くなる。近年はワイヤレスイヤホンや電子タバコも増えているという。
忘れ物は届いた当日は発見された駅で保管されているが、翌日になるとお忘れ物総合取扱所に移送され、5日目以降は警視庁の遺失物センターに送られる。ここでは3カ月間保管されるが、その後は処分されてしまうので要注意だ。ちなみに、なくした品物が手元に戻ってくる割合(返還率)は約3割だという。
もしも駅構内や車内に忘れ物をしてしまった場合は、焦らずに、いつなくしたのか、どこの駅や路線を利用したのか、品物の特徴などを整理してから問い合わせするといいだろう。柄やキーホルダーなど特徴が分かれば、品物の特定も容易になる。
これから暖かくなり、薄着になっていくと忘れ物も増えてくる。大事な品物をなくして、貴重な時間を浪費しないよう、電車に乗った時は下りる前に一度振り返って、忘れ物がないかチェックする習慣を身につけるとよいだろう。
【鉄道業界インサイド】は鉄道ライターの枝久保達也さんが鉄道業界の歩みや最新ニュース、問題点や将来の展望をビジネス視点から解説するコラムです。更新は原則第4木曜日。アーカイブはこちら