ブランドウォッチング

ステイホームの味方「カトキチ さぬきうどん」 癒される実直ブランディング (1/2ページ)

秋月涼佑
秋月涼佑

 新型コロナウイルス流行によるステイホームの毎日、日常の食材や必要物資を買いにスーパーに出かけると、今までは気にも止めていなかった棚の光景や商品群がなぜか非日常的で新鮮に感じられました。仕事もプライベートも外出を控える毎日の中で、最低限の外出機会のワクワク感がそうさせるのかもしれません。

 スーパーマーケットのエンターテインメント性

 奇しくもコロナショックがあまりに未曾有の事態であるだけに、我々にとって今まで当たり前と考えてきた仕事の仕方、生活スタイルなどすべてを一度ゼロベースで考え直す機会となっています。不要不急などという言葉が飛び交い、ついつい「不要不急」を除いた生活はどんなものだろうかなどと普段考えないようなことを考えてしまったりします。例えば、こうやってスーパーマーケットに溢れんばかり陳列されている商品。ほとんどすべてに商品名があり、それぞれに個性的なパッケージデザインがあります。まさにブランディングがされているわけですが、もしパッケージに何のデザインも商品名もなく、ただ中身が見えるだけの状態で商品が陳列されていたら我々はどう感じるのでしょうか。ある意味エコロジカルと言えるかもしれません。事実ミニマリズムの潔さを売りにしている商品で人気があるものも少なからずあります。

 こんなときブランディングを推奨している立場から教科書的に言えば、ネーミングやパッケージはその製品の魅力や特徴を生活者に伝える役割があり、マーケティング的な投資効果も高いというようなお話をすることになります。でもそんな理屈は置いておいても、単純に、全国の色々なメーカー、色々な製品が個性や特徴を競い、生活者の興味を誘う状態自体、すでに立派なエンターテインメントに違いありません。普段は当たり前と思っていた経済活動の基盤さえ揺らぎかねない危機に直面し、あらためて市場経済の活力やありがたさを感じずにはおれません。

 巣ごもりに手軽で重宝な冷凍食品

 そんな四方山を考えながら品定めをしていると、普段なかなか意識がいかない冷凍食品のケースで足が止まりました。まさに、家に籠る生活の強い味方です。先の見えない状況では何よりストックできる特性がありがたく、刺激の少ない自宅生活で妙な時間に小腹が減ったりするときにも手軽で重宝するのです。

 実際、コロナ対策の自粛と比例するように販売も好調とのことで、各社増産が報じられています。何より冷凍技術の進歩は近年凄まじく、食品のバリエーションや美味しさの進化には驚くべきものがあります。あらためて冷凍ケースの前に立つと、圧倒される迫力のカテゴリーと言えるかもしれません。

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