教育・子育て

オンライン授業どうなる 新型コロナ第2波に備え、授業は録画中心? (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの感染拡大による休校が続く大阪府立高などの府立学校について、吉村洋文知事はオンライン授業を行う体制を6月末までに整備すると表明した。1人1台の端末配備を1カ月あまりで完了するのは困難なため、生徒自身のスマートフォンや自宅のパソコンなどを活用する。機器がない家庭には貸し出す予定で、府は急ピッチで準備を進めている。(木ノ下めぐみ)

 第2波に備え

 「一刻も早くオンライン授業を開始してほしい。規則正しい生活もできるのでは」。大阪府立高に長男(15)が今年、入学した箕面市の父親(58)は期待を込める。

 長男が中学時代の友人と公園でキャッチボールしていても、私立高に通う友人は「オンライン授業があるから」と早々と帰っていく。「ふびんでならない」と父親はため息をつく。

 府内では感染拡大が落ち着きつつあり、6月から休校を解除できる可能性もあるが、懸念されるのが「第2波」の到来で再び休校措置を取らざるを得なくなる事態だ。教師や生徒から感染者が出た場合、学年閉鎖や学級閉鎖となる可能性もある。

 吉村知事が5日に表明したのを受け、府教育庁は13日、通信制や一部の支援学校を除く府立学校159校で生徒らのインターネット環境の調査を開始した。「環境がない家庭も一定数ありそう」(府教育庁担当者)といい、こうした家庭には各校が保有するパソコンやタブレットなどの端末と、インターネット接続に必要なモバイルルーターを貸与する。だが、ルーターはテレワーク需要などで品薄となっており、今後、公募で調達する予定だ。

 授業は録画中心?

 各校では、機器の整備と並行して授業実施に向けた準備を進めている。

 オンライン授業の内容は各校に一任されており、ウェブ会議システムなどを活用した「同時双方向型」の授業も可能だが、府教育庁担当者の担当者は「録画した動画の配信が主流になるのではないか」とみる。家庭ごとのネット環境に差があるため、データ量が重たくなりがちな同時双方向型の授業は現実として難しいという。

 4月上旬にいち早くオンライン授業を始めた高津高(大阪市天王寺区)では現在、学年ごとに主要科目5教科を中心に、7時限までの時間割を設定。生徒は時間割に沿って教員が録画した授業動画を視聴し、時間内に授業内容を確認する課題を提出する。

 佐保田真一教頭は「大学受験への影響を心配する生徒も多く、少しでも授業を進めなければと思った。生活リズムの乱れも心配だった」。1カ月以上が経過し、「生徒も教員も慣れてきて、主要科目に大きな遅れは出ていない」という。

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