新時代のマネー戦略

二毛作・三毛作的な収入構造をつくる 会社に頼らない働き方が常識に (1/2ページ)

井上信一
井上信一

 コロナ禍で残業時間が減るなどして、収入が減少した方も少なくはないでしょう。今夏のボーナス(賞与)も大幅な落ち込みが予想されています。社会経済が停滞しても会社は存続し続けるのが使命なので生き残るのに必死です。人件費削減もやむを得ない場合もあります。

 しかし、会社の都合と個人の都合は一致するわけではありません。ならば、「会社に頼らず、自分を頼る」という生き方が、これからはより大切となります。

 収入を増やす=給与以外の収入をつくるという発想

 家計は、いうまでもなく「収支(フロー)」と「貯蓄など(ストック)」の関係です。収支が黒字なら貯蓄は増え、赤字なら減ります。貯蓄を増やしたいなら収支改善がマストです。

 その方法は収入を増やすか支出を減らすかなのですが、後者ばかりが注目されがちです。しかし、支出には安易に減らしてはならないもの(食費や保険料など)、容易には減らせないもの(住居費など)も多く、「減らす」アプローチだけでは効果に限りもあります。

 今後はもう一方の、収入を「増やす」アプローチが重みを増すでしょう。もちろん、現在の給与をアップさせるのは努力次第でなんとかなる話ではありません。自分自身で努力して給与以外の収入を持つという発想、マルチプルで多様な二毛作・三毛作的な働き方がスタンダードになっていくやもしれません。

 リモートの生活相談でも稼げる時代

 「副業」「兼業」というフレーズは、政府の推進もあり、この数年でよく見聞きするようになりました。

 副業といえば、アフィリエイトのようなインターネット上での商取引や、ユーチューバーなどのような情報発信、あるいは士業などの資格を活かした仕事を思い浮かべます。もし、こうした特別なスキルをお持ちなら、それにチャレンジしてもよいでしょう。ですが、自分で宣伝用のホームページをつくり営業をしなければならず、ハードルは決して低くはありません。そのハードルの高さの前に、二の足を踏んでいた方も多いと思います。

 しかし、ようやくインフラや社会の常識が追いつき始めました。

 例えば、ネット上で「フリーランス 登録」と検索すると、スキル提供者と利用者とをマッチングするサイトが増えています。登録できる項目はITやデザイン・ライターのようにキャリアや特技を活かせるもののほか、〇〇代行や〇〇相談といったものまであり、実に多様です。〇〇には営業や経理といったビジネス向けはもちろん、心・恋愛・子育て・家事など生活に関わるものまであり、特別なスキルは要りません。

 サービス提供もリモートやメールなどのオンラインで完結でき、すき間時間で対応可能です。自分の提供できる(提供したい)サービスを、そこに登録するだけで、専門的な広告や営業や決済にかかる手間なく手軽に始めることができるのです。

 副業への懸念として「本業とのバランス」や「過重労働」を挙げる方もいますが、新型コロナウイルスの影響で、在宅でのリモートワーク(テレワーク)が日常になる人も増えました。通勤時間の削減などで、これまで以上にすき間時間を確保しやすい状況になりつつあります。今がチャンスと捉え、在宅でできる副業を始めてみるのも手ではないでしょうか。

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