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収入増加と支出削減、「J1の桜」が特別チームでコロナ禍に立ち向かう (2/2ページ)

 第1弾として打ち出した、本拠地ヤンマースタジアム長居にサポーターが購入した応援バナーなどを掲出する「長居をピンクに染めよう~桜開花宣言~」では、初日だけで400万円を超える売り上げがあった。無観客の「大阪ダービー」となる再開初戦に向けては、出前サービス会社大手「出前館」とコラボ。同社を初めて利用するサポーターに期間限定で、値引きクーポンを配布している。橋本は「収入増加チームがスケジュールを見ながらタイムリーに、タイミングよく企画を発信してくれていることが大事」と強調する。

 縁の下の努力続け

 今、クラブは「試合の再開日が決まり、スイッチが入った状態」(橋本)だ。

 大阪、京都、兵庫の2府1県で緊急事態宣言が解除されたことを受け、チームも5月25日から少人数のグループに分かれて練習を再開し、その後、全体練習に移行。既に練習試合も行い、監督のロティーナは6月23日のオンライン会見で「ほとんどの選手が90分間プレーできた。いい準備ができている」と自信を口にした。J3に属するU-23(23歳以下)のチームは一足早く、6月27日にヤンマースタジアム長居でガイナーレ鳥取と開幕戦を戦った。

 橋本はコロナ禍におけるチームと、自身をはじめとした運営スタッフの役割をこう話した。

 「選手がプレーで地域やサポーターに感動を与える。僕らは裏方。当たり前のように試合を整えるのが仕事。長居を舞台にした3~4時間のお祭りを楽しんでもらう。スタッフはそういうところに喜びを感じている。社長の森島(寛晃)も労を惜しまない。血の通ったスタジアムをつくり、セレッソ感、ファミリー感を出していければ」

 縁の下の努力が、コロナ禍を克服する鍵を握る。=敬称略

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