新時代のマネー戦略

一見お得な「上乗せ還元」のここに注意 マイナポイント登録先の賢い選び方 (3/3ページ)

小沢美奈子
小沢美奈子

 しかも、マイナポイントへの参加を表明している事業者は110社以上ですが、7月24日現在、申し込み手続きができるのは60社程度。今後、より魅力的な上乗せキャンペーンを発表する事業者が出てくる可能性もあります。申し込み後に変更ができないので、現時点で決済業者を決めてしまうのは性急かもしれません。

 対象となるキャッシュレス決済サービス一覧(総務省Webサイト)

 マイナポイントのもらい方と注意点

 大前提として、マイナポイントは、マイナンバーカードを取得した人がもらえるポイントであることを理解しておきましょう。したがってマイナンバーカードを持っていない人は、カードの申請から始める必要があります。ここではマイナンバーカードを既に持っていることを前提とした、マイナポイントのもらい方をご説明します。

 図の通り、マイナポイントをもらうには、専用サイトで予約をした上で、キャッシュレス決済サービスを登録する必要があります。申し込み時に必要なのが、マイナンバーカードと、マイナンバーカードを取得する際に設定した4桁の暗証番号です。

 スマホアプリかPCでマイナポイントの専用サイトにアクセスし、マイナンバーカードを読み取り予約をする流れになるのですが、注意点が2つあります。1つは、PCサイトで予約をする場合には「ICカードリーダライタ」が必要なことです。マイナンバーカードに適したICカードリーダライタは「公的個人認証サービスポータルサイト」(地方公共団体情報システム機構Webサイト)で確認できます。対応しているものを用意しましょう。

 2つ目は、スマホアプリで予約をする際には、カードの読み取りができる機種に限定されていることです。iPhoneの場合は、iPhone7以降が対応機種となります。対応機種は総務省のWebサイト「マイナポイント」で確認が可能です。

 スマホやPCでの予約が難しい場合は、全国のコンビニや郵便局にも設置されている端末「マイナポイント手続スポット」で手続きしましょう。

 予約で「マイキーID」の設定を終えたら、次に行うのが、実際に利用するキャッシュレス決済サービス選びです。予約と同様、スマホかPCでマイナポイントの専用サイトにアクセスし、自分の好きなキャッシュレス決済サービスを選択して登録します。

 以上で、マイナポイントを受け取るための準備が完了します。

 【マイナポイントの予約と申込方法】

 マイナンバーカードは今後もっと便利になる?

 とはいえ、マイナポイントを利用したくても、マイナンバーカードを持っていない人はマイナンバーカードを申請するところから始めなければなりません。マイナンバーカードは交付までに1カ月くらいかかることがある上に、マイナポイントの申し込み手続きもそれなりに手間暇かかります。

 その2つの手間をかけてまでキャッシュレス還元を受けるべきだろうか? と考える人もいるでしょう。しかしマイナンバーカードを保有するメリットは今後、増えるかもしれません。

 私自身は既にマイナンバーカードを取得していますが、取得して一番良かったと思えたのが、住民票などをコンビニで取れるようになったことです。さらに、2021年3月からはマイナンバーカードが健康保険証として利用できるようになります。転職・引越しをしても保険証の切り替えを待たずに受診できたり、領収書がなくても医療費控除ができるようになったり(2021年秋頃予定)と、今以上に便利に使える可能性も出てきました。

 遅かれ早かれマイナンバーカードを取得するのであれば、マイナポイントをきっかけにしてはいかがでしょうか。「マイナポイントが受け取れないまま終わってしまった」なんてことがないよう、早めの準備をお勧めします。

小沢美奈子(おざわ・みなこ)
小沢美奈子(おざわ・みなこ) ファイナンシャルプランナー AFP認定者
K&Bプランニング代表。大学卒業後、損害保険会社にて社員教育、研修講師などを経験。約12年間勤務後、外資系損害保険会社で営業に従事。ファイナンシャルプランナーとして活動開始後はWebや書籍などで記事執筆、セミナー講師、家計相談、写真撮影などを行う。シニアや生活困窮者のライフプランにも力を入れる。フォトライターとしても活動。趣味はカメラ。

【新時代のマネー戦略】は、FPなどのお金プロが、変化の激しい時代の家計防衛術や資産形成を提案する連載コラムです。毎月第2・第4金曜日に掲載します。アーカイブはこちら

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus