試乗スケッチ

廉価版なのに際立つ魅力 BMW318iは心躍るアーバンクルーズセダン (2/2ページ)

木下隆之
木下隆之

 BMW流の高級感は健在

 冒頭から「廉価版」と説明してきたことを今、後悔している。価格だけを指し示すのならば、318iは3シリーズの廉価版ということになるのだろうが、決してチープなモデルという意味ではない。BMW流の高級感は確かに備わっているのだ。

 無駄に贅沢な装備を省略しているだけで、本質には一切の乱れはない。贅を極めなかったことで、むしろ魅力が際立った。

 自動運転に近い快適性を実現した安全運転支援「ドライビング・アシスト・プラス」も備わっている。クルーズコントロールはもちろんのこと、車線逸脱警告や被害低減ブレーキなど、安全デバイスの装備に関しては一切の手抜かりはないのだ。

 インターネットに常時接続する「コネクティッド」も充実。スマートフォン向けアプリの対応はもちろんのこと、周囲とつながることで安全安心が得られる。エンターテイメントも充実している。というように、現代に欠かせない装備を盛り込みながら、価格を抑えたのである。

 もっと早く日本市場に導入してほしかった。そんな声は、僕だけではなさそうである。

木下隆之(きのした・たかゆき)
木下隆之(きのした・たかゆき) レーシングドライバー/自動車評論家
ブランドアドバイザー/ドライビングディレクター
東京都出身。明治学院大学卒業。出版社編集部勤務を経て独立。国内外のトップカテゴリーで優勝多数。スーパー耐久最多勝記録保持。ニュルブルクリンク24時間(ドイツ)日本人最高位、最多出場記録更新中。雑誌/Webで連載コラム多数。CM等のドライビングディレクター、イベントを企画するなどクリエイティブ業務多数。クルマ好きの青春を綴った「ジェイズな奴ら」(ネコ・バプリッシング)、経済書「豊田章男の人間力」(学研パブリッシング)等を上梓。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

【試乗スケッチ】は、レーシングドライバーで自動車評論家の木下隆之さんが、今話題の興味深いクルマを紹介する試乗コラムです。更新は原則隔週火曜日。アーカイブはこちら。木下さんがSankeiBizで好評連載中のコラム【クルマ三昧】こちらからどうぞ。

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