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”無限列車”が走り出す! 「鬼滅の刃」の世界観に浸れるSLが登場したワケ (1/2ページ)

SankeiBiz編集部
SankeiBiz編集部

 公開から最初の3日間で興行収入46億円を超え、342万人の観客を動員したアニメーション映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」とJR東日本高崎支社などが連携した夢のコラボレーションが実現した。群馬県の高崎-横川間を走る蒸気機関車「SLぐんま よこかわ」が“無限列車”仕様で特別運行されているのだ。JR東日本はコラボ効果で乗客の増加に期待。専門家は「普段は届けられない客層にリーチ(到達)する良いきっかけになっている」と分析する。

 キャラクターの声優が車掌アナウンス

 「鬼滅の刃」は、吾峠呼世晴さんの漫画が原作。テレビアニメから人気に火がつき、漫画の単行本の発行部数は累計1億部(電子版を含む)を超えている。空前の大ヒットとなった映画とのコラボイベントは「鬼滅の刃×SLぐんま~無限列車大作戦~」と名づけられ、12月31日まで行われている。SLに牽引される旧型客車は、作中で主人公の竈門炭治郎たちが乗った列車を想起させる独特の雰囲気。映画を見たファンからは「すごく世界観があって楽しい」と好評だ。

 「鬼滅の刃」の世界観が楽しめる特別仕様のSL列車は、作品のキャラクターの声優たちによる車内アナウンスも実施するという力の入れよう。車内にはキャラクターたちが乗務員や売り子などの格好に扮(ふん)したデザインのシールが15種類も貼られている。SNSには「車内アナウンスの車掌の煉獄さんかっこよかった」といった声が寄せられており、趣向を凝らした演出がファンの垂涎(すいぜん)の的になった。

 「SLぐんまの旧型客車のイメージが、鬼滅の刃で舞台となる『無限列車』の世界観に合っているのではないか」

 発端は企画会社の社員が口にした言葉だった。同支社の広報担当は「コラボ企画によってSLぐんまの利用客の増加、知名度の向上につながれば」と期待を寄せる。

 益子焼の器で知られる名物駅弁「峠の釜めし」ともコラボも実現。「無限列車駅弁」として、「竈門炭治郎編」のほか「竈門禰豆子編」「我妻善逸編」など作品の登場人物をイメージし、掛け紙と釜を特別仕様にしたオリジナルの釜めしが登場した。

 かつてJR信越本線の横川~軽井沢間の碓氷峠は急勾配の難所として知られ、専用の電気機関車を連結するために、すべての列車が必ず横川駅に停車した。列車の扉が開くと乗客はホームに降り、1000円札を握り締めて釜めしの売り子を取り囲んだ。釜めしは飛ぶように売れていった。1997年の長野新幹線(北陸新幹線の高崎~長野間)の開業に伴い横川~軽井沢間が廃止。横川駅はローカル列車の終着駅となり、往時の賑わいは消えた。

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