ヘルスケア

寿命縮める「座り過ぎ」 運動の“貯金”帳消し、立ち机上手に利用を (2/2ページ)

 「低強度」が減少

 では、ただ座る時間を短くして、定期的に立てばいいのか-というと、それだけではないという。

 食後の血糖値に関する研究で、長時間座った後に立った際、周囲を歩くなどの「ちょっとした動き」を行うと数値が改善されるものの、ただ立つだけでは改善しないとのデータがあり、「ちょっとした動きを取り入れることが大事だ」と岡氏は強調する。

 現代人の生活のうち、この「ちょっとした動き」に該当するのは、「ゆっくりとした歩行」や「コピー機へ移動してのコピー取り」「店舗での立ち仕事」といった低強度の身体活動で、1日のうち35~40%を占めるとされる。ただこのコロナ禍での外出減少などで「(通勤や自転車に乗るといった)中強度の活動や座っている時間を除いた、この(低強度の)部分が特に減っている」という。

 そこで岡氏が勧めるのが立ち机(スタンディングデスク)の利用。立つことで脚の筋肉を使うだけではなく、「座って過ごしていると立ち上がって動くのが面倒になるが、立っていたら次の動きが取りやすい」とし、「ちょっとした動き」を増やす効果が期待できる。

 オフィス用だけではなく、家庭で使えるサイズの立ち机も販売されており、立って使うことに特化した高さ固定のタイプ▽上下昇降することで座ったときにも使えるタイプ▽既にある机の上に載せて立ち机に変える小型のタイプ-などさまざまなものがある。

 使用の際には「疲労軽減用のマットを敷くか敷かないかでかなり違うのでセットで使うとよい」とアドバイスする。

 岡氏は「座り過ぎの有害性を意識し、立ち机のみならず、テレビのリモコンを離れた場所に置くなど“ちょっとした動き”が多くなるよう工夫してほしい」と話している。

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