１９日に大相撲７月場所が初日を迎えた。観客を入れるのは初場所以来で、１日約２５００人に限定し声援は禁止。白熱した一番に拍手で応えた。プロ野球とＪリーグも１０日から観客を入れて公式戦を再開したが、安倍晋三首相は２２日、上限５０００人の制限を８月末まで維持すると表明。西村康稔経済再生担当相は１８日、今後の大規模イベントの緩和方針について、「基本的には慎重に考えなければならない」と述べた。
感染経路は夜の街以外に、同居家族、会食、公共スペースなどに広がっていた。劇場でのクラスター（感染者集団）も発生。１０日に最初の感染者が判明した都内の「新宿シアターモリエール」（新宿区）は、最終的に出演者や観客ら７５人に上った。
梅雨前線が停滞し、都心は１８日まで１９日連続で雨を観測。全国的に日照不足で野菜などが高騰し、梅雨寒で体調を崩す人も目立った。九州豪雨の被災地では避難所の感染対策も課題となっていた。(次回(１８)は明日１月１４日に掲載します）
＜データで読む＞解雇・雇い止め、７万人超
新型コロナウイルスは雇用を直撃した。厚生労働省によると、コロナ関連の解雇や雇い止めは見込みを含め１１月６日時点で７万人を突破。都道府県労働局などを通じた報告に基づく集計で網羅的ではなく、実態はさらに厳しいとみられる。
緊急事態宣言が発令されていた５月までは宿泊業や道路旅客運送業が多かったが、その後は製造業が増加し、１１月１３日時点で１万３６７１人と最多だった。月別では５月（１万２９４９人）をピークにその後も１万人前後で推移している。政府は、年末が期限の雇用調整助成金の特例措置を延長する方針だ。
